任天堂 『VSピンボール』の修理

未チェックの『VSピンボール』と『VSスーパーマリオブラザーズ』です。

最初は立ち上がりませんでしたが、CPUの抜き差しや脚の折れてたPPUを元に戻したりしたら立ち上がりました。ただ画面の青が非常に強く出ています。

もう片方の『VSスーパーマリオブラザーズ』は緑色が強く出ています。

これが強く出過ぎているB信号の波形です。

そしてこちらが問題ないR信号の波形です。

4PのCD4066BE(1)(2)(3)(4)の波形が浮いているのが異常ですので、ここが色のおかしい要因だと考えられます。以前直した『VSマッハライダー』が似たような症状だったので、今回もCD4066BEを交換しましたが特に変わりませんでした。

CD4066BEはその横のLM324へと繋がっており、こちらの波形も浮いていたので出力不良を疑い交換するも変化はありません。

RGB部分のボリューム部分を回していたら接触が悪そうだったので再ハンダしておきます。

よく見るとQ17の2SC1740の脚が取れています。CD4066BEやLM324を新品に交換しても波形が浮いているのも、この脚が取れている=接続されていないからと考えると納得が行きます。

取り外しておきました。手元に2SC1740はないので発注しておきます。基板に軽い衝撃を与えるとリセットするので、この間にソケットを一通り交換しておきます。

一通り交換したところ、衝撃を与えてもリセットしなくなりました。VS基板のソケットは接触不良がよく発生するので、面倒でもとりあえず交換した方がいいと思います。

2SC1740が届いたので取り付けていきます。

『VSスーパーマリオブラザーズ』の緑出力異常は直りましたが、『VSピンボール』の青は強く出たままです。

4PのCD4066BE(10)(11)の波形が浮いているのが要因でしょう。

青の色味を調整するVR6の波形がどうもおかしいです。

調べるとQ22の2SA933(E)に辿り着きます。ここが怪しいのかなと思いますが、該当トランジスタが手元にないので発注していったんお開き。

Q22のトランジスタを交換しても何も変わらなかったので、VR6(500Ω)の不良以外思いつきません。

同じ見た目のボリュームがなかったので、とりあえず手元にあったボリュームを使います。

ちゃんと色が出るようになりました。回りくどいことをしていた気がしますが、ちゃんと直った上に回路図を少し理解できたので良かったです。

ちょっと見た目が元に近いボリュームへと交換しました。

【作業内容】
・ソケット交換x16
・RGBボリューム再ハンダ
・2SC1740交換
・ボリューム交換

多分不要
・CD4066BE交換
・LM324交換
・2SA933交換
・コンデンサ交換

タイトー 『ピット&ラン』の修理

電源部分が直付の『ピット&ラン』です。

まずはJAMMA変換ハーネスの作成だと思い、直付部分を取り外しました。タイトーのHコネクタはナムコの映像6pinよりも直付の被害に遭っている気がします。ちなみにまだMonotaROで買えます。

JAMMA変換ハーネスを作りました。12Vと13Vは別ラインなので両方配線した方がいいと思います。

立ち上げるとこの画面で止まります。起動が上手くいってないということでしょうから、真ん中のCPUボードを見てみます。

Z80(6)のCLOCKと(26)のRESETは問題なさそうですが、出力系が浮いているのでZ80そのものが故障している可能性があります。

立ち上がりましたが、クレジット音などのPSG音源から来る音が全く出ていません。

波形が怪しそうなICやPSGそのものを交換しましたが、特に変化はありませんでした。Z80は波形が問題なさそうなのと直付けなので一旦そのままにしておくとして、あとの残りはサウンドROMと2114×2です。

サウンドROMはサビだらけだったので、脚を磨いて戻すも変化なし。ここまでくると直付けされている2114×2だけが疑わしいです。

やはり2114が故障していました。過去にもあったな・・・と思ったら、かなりのジャンクだった『タイムパイロット』(C)の時です。

手元の2114と交換したところPSGのサウンドが鳴りました。遊んだ限りアナログ部分も含め一通りのサウンドが再生されたので、これで修理完了でしょう。

【作業内容】
・直付部分の除去
・JAMMA変換ハーネスの作成
・Z80交換
・2114交換

ナムコ 『パック&パル』の修理

「最初は動いたんだけど、だんだん調子が悪くなって立ち上がらなくなった」という『パック&パル』を預かりました。

立ち上げると確かにRAMとROMのエラーが出ています。

プログラムROM付近を触ると立ち上がるので、ソケットの接触不良であると判断しました。

CPUとプログラムROMのソケットを新品にしました。

安定して立ち上がるようになりました。

色々と衝撃を与えたりしていると、スプライト周りの表示がおかしくなりました。

PAP1_5がキャラROMであり、色々と触ってみるとスプライトが正常に表示されるようになりました。こちらもソケットに問題があると思われます。

こちらもソケットを新品に交換しました。

色々と衝撃を与えても問題が出ませんでしたので、これで修理完了とします。

【作業内容】
・ソケット交換x5

『超翼戦騎エスティーク』年賀状2025プレゼント

今年1年の感謝を込めて『超翼戦騎エスティーク』年賀状2025を応募者全員(国内に限る)へプレゼントします。イラストは小玉さんの新規イラストです。

こちらの問い合わせフォーム
・郵便番号:
・ご住所:
・お名前:
・「年賀状暮れのお歳暮の係」
の4つを必ず記載してお送りください。何かコメントを書いた場合は、一言返信したりしなかったりします。応募期間は2024年12月26日23:59まで。お正月には届きませんがご了承ください。
 終了しました。

アルファ電子 『エクイテス』(海外版)の修理 (2枚目)

リビングに入れている『エクイテス』を立ち上げると、動画のように音が足りていませんでした。『エクイテス』といえば爽快感のあるゲームデザインとサウンドが特徴のゲームです。このままにしておく訳にはいかないので早速直していきます。1枚目の修理日記はこちら

回路図があるので見てみますと、MSM5232から出た信号が4KのLM324(オペアンプ)と5HのLM324を通って「MUSIC」ボリュームで合体しています。4Kの出力を見るとちゃんと出ていたので、5HのLM324の周りに問題があると判断できます。

5Hの内、入力である(3)へは音が来ていましたが、出力である(1)は音が出ていませんでした。ここのオペアンプと関係しているコンデンサを交換してみましたが、変化はなかったのでそれより手前のどこかに問題があるはずです。

遡ると2Eの74LS123と5FのCD4066へと繋がっていきます。動作品のサウンドボードで74LS123の出力(13)を見ると上下にパタパタ動いていました。

今回のサウンドボードで同じ74LS123(13)を見てみると、出力がLOWで固定されています。これは流石に怪しいので取り外しましょう。

交換するとちゃんとBGMが鳴るようになりました。

1時間ほど曲を鳴らしていましたが、問題なさそうなのでこれで修理完了とします。動作品を持ってて良かったなあと思います。

【作業内容】
・74LS123交換
・LM324+コンデンサ交換(不要)

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SNK MV-1FZ (MVSマザー) の修理

1PのCが入りっぱなしになるというMV-1FZを預かりました。MVSのマザーは電池が爆発したMV-1F以来なので2枚目です。

確かに1PのCが入りっぱなしです。

入力の信号はもの凄いシンプルで、JAMMAコネクタ→CR10(集合抵抗)→カスタム(NEO-C1)と繋がっています。今回の問題点である1PのCは、JAMMAコネクタ→CR3(7)→CR3(6)→NEO-C1(48)と繋がっています。

波形を見ると他がHIGHなのに、1PのC周りだけ浮いているのが確認できます。

NEO-C1が死んでいたらどうにもならないので、1Pのボタン入力を見ているCR3と2Pのレバー入力を見ているCR4を入れ替えてみます。

I/Oチェックに入るとCは押しっぱなしでなくなりました。

ちゃんと押すと反応しました。なるべく安く仕上げて欲しいという話なので、これで修理完了とします。まあ1Pでは遊べるからいいでしょう。

【作業内容】
・CR10の入れ替え

ナムコ 『リブルラブル』の修理 (2枚目)

実は壊れている『リブルラブル』の基板はもう1枚ある・・・ということで、一気に見ていきましょう。1枚目の修理日記はこちら

プログラムは動いていて、絵が中途半端に出ています。

LR1-3のPROMを押すと絵が出てきました。

ソケットの状態があまり良くなさそうに見えたので、新品に交換しておきましたが接触で絵に変化があるのは変わりなし。

前回と同様にPROM横にあるDRAMの接触不良なのかと思い、試しに再ハンダをしてみます。

何か動作が安定しています。2連続で同じ故障でした。

こちらも適当に遊んだ限りは問題がなかったので修理完了でしょう。

季刊NG常連のTAFマイコンクラブ某島聡さんは「普通に動くなら1面で奇跡出せない人なんか居ないでしょ」と言っています。こういうのはテキストにしてネットの海に放流した方がいいのでこの場に残しておきます。

【作業内容】
・ソケット交換x3
・2148再ハンダx2

ナムコ 『リブルラブル』の修理

立ち上がらない『リブルラブル』を預かってきました。この時代のナムコ基板はカスタムが多くて嫌だなあと思いますが見ていきましょう。

一緒に借りてきたハーネスは片方しかGNDが繋がっておらず、筐体とかだと入力が効かないとかそういう問題が発生する可能性があります。

これでGNDは左右に行ったので大丈夫でしょう。

立ち上げると絵は出るけど立ち上がるまで行っていないという状況です。メインCPU(6809)かサブCPU(68000)のどっちかが悪いと思うので、オシロで波形を見ていきます。

68000側の波形が浮いているので、周辺を見てみることにします。

7DのCUS34の脚がボロボロな上に取れていました。まあここでしょう。

ヤスリで脚を綺麗にした上で、取れた部分を繋げて戻したら立ち上がりました・・・がスプライトの表示がおかしいです。

10Mから10RのDRAM(4416)に触れると少し動きがあるので、取り外してみるとエラーが出ました。ただ脚がボロボロだった為であり、ヤスリで磨いたらエラーがなくなりました。

DRAMを押すと症状が出たり出なかったりするので、接触であることは特定しました。ただ脚がボロボロということもあり、どこもかしこも疑わしいといった状況です。

変化のあった10P、キャラデータのある9Tのソケットを交換するも変化なし。

押すと手応えが大きかったのはPROMのLR1-1から1-3です。脚がボロボロでソケットはガバガバだったので、ヤスリがけとソケット交換をしていきますが変化なし。

絵に関するところで怪しいとなるのはその隣の2148しかない、ということで再ハンダしてみます。

多分ここが正解だったのでしょう。衝撃を割と与えてもキャラ化けが起きなくなりました。

適当に遊んでも問題が出なかったのでこれで修理完了とします。何か音が変なのはサウンド部分のカスタムがリプロだからだと思う。

【作業内容】
・ハーネスにGND追加
・CUS34の脚補修
・DRAMとPROMの脚清掃
・ソケット交換x5
・2148再ハンダx2