ユニバーサル 『ギャラクシーウォーズ』(ROMC/白黒)の修理

この修理日記ではなんと4回目の『スペースインベーダー』基板の修理日記です。今回は立ち上がらない白黒版の修理となります。確かにAV7000で立ち上げると電源が入りません。これは電源ラインがショートしていて、保護回路が働いているからでしょう。

過去に直したものは音が小さい『パートII』DIPとI/Oが死んでいたミッドウェイ版eBayで拾ってきたジャンクの『パートII』の3枚です。お暇な時にそれぞれどうぞ。

あまりにも汚かったのでまたママレモンで洗浄しました。

ROMボードを見ると基板は純正なのにROMはどう見てもコピーです。

ケースには「水車」「ギャラクシー」と書かれています。『スペースインベーダー』のコンバージョンでROMが少なく、タイトルに「ギャラクシー」と付くのは『ギャラクシーウォーズ』一択でしょう。

修理に話を戻します。テスターでエッジコネクタに当たるとGNDと12Vが導通しています。どこのボードが悪いのか切り分けて調べてみましょう。

中央CPUボードの上にある16V22μFのタンタルコンデンサがショートしていました。特にここのタンタルはショートしやすいとのことです。

耐圧を上げて25V22μFのタンタルコンデンサへと交換しました。ただ交換しても導通している模様です。

この8 x 2 = 16個のタンタル(35V1μF)のどれかがショートしている模様です。

手前に倒した8個のタンタルがショートしていました。かなりの数です。

他のタンタルも近々爆発しそうな気がしたので、この際全部替えておこうと思い取り外しました。タンタルはなかったので注文。

タンタルが届いたので一通り交換しました。16個となるとなかなかの作業です。GNDと12Vが導通していないことをテスターで確認した上でスイッチオン。

予想通り『ギャラクシーウォーズ』が立ち上がりました。ユニバーサルやタイトーといったメーカー表記がないタイプのROMです。

「GOOD」と出るまで遊びましたが、サウンドも含め異常は見当たりませんでした。

元の鉄ケースに戻し、再度動作確認を行いましたが、異常は見当たりませんでした。これで修理完了とします。

【作業内容】
・中央ボードのCPU近くのタンタルコンデンサ(16V22μF → 25V22μF)交換
・中央ボードDRAM近くのタンタルコンデンサ(35V1μF)x16交換