ウエストンの『ライオットシティ』を入手しました。ROMCは何度か見たことありますが、純正の『ライオットシティ』は初めて見ます。『ワンダーボーイ』シリーズ、特に『モンスターランド』のファンとしては同じ開発元のタイトルとして押さえておきたい1枚です。
ゲームの動作自体は問題がないのですが、音量を上げるとノイズ音が出ます。CPUを別のマザーへと移し替えて遊んでいましたが、このまま音のおかしいマザーを放置するのも良くないので調べてみます。
何故かコンデンサがホットボンドで固定されて付いています。気味が悪いので外しておきましょう。
ボリュームが交換された跡がありましたが、回路図通り2kΩなので問題無しです。
アンプは大丈夫そうなので、アンプ付近のコンデンサを一通り交換してみます。写真だと奥の470μFのコンデンサは跡が目立っていたので抜けていたのかもしれません。
手前の470μFはスルーホールが死んでいたのでジャンパしました。コネクタCとD(+5V)の部分がジャンパされているという、あまり意味の無い処理がされていたので取り外しました。
音声問題が解決しました。簡単に直って良かったです。コンデンサ交換で音が直ったのは過去事例だと『エアバスター』くらいでしょうか。アンプが死んでるとか音源が死んでるとか別の理由の方が多い印象です。
上ボードも下ボードも割と汚なさが目立ったので洗浄しました。紙のROMシールでもそのままで大丈夫な場合がありますが、今回みたいな風化しそうなのはROMを外してから洗った方がいいです。
ゲームは見ての通り『ファイナルファイト』の模倣作です。武器やつかみ時の追加攻撃、投げの無敵がないといったところは残念です。
ゲーム中やOPは青いチョッキを着ていますが、エンディングの1枚絵はチョッキがないので完全にコーディーです。それに対して2Pのボビーは歩き方も含めオリジナリティが高いので必見だと思います。PCエンジンSUPER CD-ROM2で『クレスト オブ ウルフ』という名前で移植されていますが、同じくらい淡泊な内容なので興味がありましたらどうぞ。
【作業内容】
・基板の洗浄
・ジャンパと追加されたコンデンサの除去
・アンプ付近のコンデンサ交換