日本物産/タイヨーシステム 『ダイナミックスキー』の修理

キャラ化けするという『ダイナミックスキー』を預かりました。

映像周りの線が短いのも含めハーネスの作りが気になったので手直ししました。

ジャンプ競技の時は開始時と最後の観客席が盛大に化けます。

スラロームの時はプレイヤーのグラフィックが化けています。

・グラフィックなので下ボード
・化けるグラフィックが格納されているのはROM8/9、使ってるSRAMはその横の6116
・ROMとSRAMは異常なし
・2114はタイトルロゴやジャンプ時のプレイヤーなど
・HM6148Px2は拡大処理周りのSRAM
までは特定が早かったのですが、アドレスに関係してそうな74LS245やその横の74LS273と74LS377を変えても変化がありませんでした。

相当な手詰まりを感じたので、なんとなくSRAMを以前買った新品に交換してみたところ、異なる画面の化け方をしました。画面の化け方自体は似たような感じです。

速度の速いSRAMに交換したところキャラ化けが解消されました。こんなの分かるかよ…と思ったら、以前見た『トロピカルエンジェル』の修理も最後はこれでした。何の経験も生きてない。

一通り遊んだ上で問題が無かったのでこれで修理完了とします。ソケット化されてるし、試しにSRAMを変えてみるというのに早く気付ければ良かったなあというのが今日の教訓。

【作業内容】
・ハーネス手直し
・SRAM交換

任天堂 『ドンキーコング』(C)の修理

純正は何度か直していますが、今回はコピー基板の修理です。純正みたいな見た目をしていますが、コネクタの形状が違うのと、Nintendoと印刷されていないという所からコピー基板と判断されます。あとはRGBの反転が基板内でされてました。

「TKG」だけ印刷されているのもコピー基板だと思いますが、あの辺は事後許諾とかあったりするのでどこまでが「純正」かと言われると判断に困る気がしてきました。

ジャンプ音とマリオの歩行音、あとは開始シーケンス時の鉄骨がずれる音が変でした。コピー基板だしなあ…とは思いますが可能な限り見ていきます。

先日直した手元の純正と見比べると、付いているパーツの場所が違いますが、これはアンプを使うかそうじゃないかの差なのでスルーします。

買っておいた回路図があるので見ていきます。

今回はコピー基板ですが、回路は一緒でしょうから活用していきます。

「TANAKA」と書かれているサウンドボードの製図は田中宏和氏によるものなので、任天堂ゲーム音楽の原点みたいなものを感じます。

回路図上だとC48は0.047μFでC49は0.033μFでしたが、この基板だとC49に0.01μFが付いていたので取り外します。このサイズのフィルムコンデンサは無いので注文しました。

回路図上だとトランジスタはC1815とあるが、1点を除いてC1384が付いているのも気になります。動作自体はしていますが、ここはなるべく回路図通りに合わせていきたいと思います。

C49に0.033μFを取り付けました。またC47に4.7μFが付いていたので3.3μFに交換しています。C49を交換したところ、マリオの歩行音が大分純正に近づいてきました。

付いてるコンデンサの容量が違っていたので、抵抗も違うものが付いていておかしいと推測します。回路図を元に1個1個確認していきます。

R5は750Ωでなく150Ω、R8は100kΩでなく10kΩ、R58は43kΩではなく47kΩ、R63は10kΩではなく100Ωが付いていました。

R63を交換したところ、ジャンプ音も純正基板に近しい音が出るようになりました。回路図を見ると確かにジャンプ音の出本に近いところの抵抗でした。

残りの抵抗も交換していきます。

当初に比べると大分オリジナルに近い音が出るようになりました。コピー基板ですし、一旦この辺で調査を打ちきりとします。音のおかしいデッドコピーを持っている人は実装されているコンデンサと抵抗をお確かめください…ってことで終了。

【作業内容】
・フィルムコンデンサ交換 (0.01μF→0.033μF)
・トランジスタ交換x6 (C1384→C1815)
・コンデンサ交換 (4.7μF→3.3μF)
・抵抗交換 (150Ω→750Ω, 10kΩ→100kΩ, 47kΩ→43kΩ, 100Ω→10kΩ)

東亜プラン 『達人王』の修理

故障している『達人王』の基板です。コネクタ手前のカスタムが痛々しい感じです。

テキスト面が壊れているのと、ひたすらクレジット音が鳴るというのが故障ポイントです。

入力系を司っているのはこのHK-1000です。鉛筆で×と書いてありますし、まあこれが壊れているのでしょう。

取り外してソケット化しておきました。HK-1000はリプロ品が出ているので、それを発注して入力系は一旦お開き。

基板に衝撃を与えると若干画面の化けが変化しました。またグラフィック関連のSRAMであるU82とU83をオシロで触ってみると映像が直りました。

外してチェックしてみるといずれも異常は無しだったので、ハンダ不良か何かだったのかもしれません。

ソケット化して戻してみます。衝撃を与えても画面は化けないので、テキスト表示系はこれで修理完了としました。

HK-1000のリプロが届いたので組んで取り付けました。

DIPスイッチで入力系のテストを行いましたが、全てちゃんと反応したので異常はありませんでした。

1面の中ボス手前までの確認ですが、一通りの動作は確認したので多分大丈夫です。よってこれで修理完了とします。

確か北海道のリゾートホテルだったのですが、ゲームコーナーに『テトリス』と『達人王』が並んでて、『テトリス』が埋まってたからしょうがなく『達人王』をやったら速攻終わったのが未だに忘れられません。あの威嚇としか思えない吹き上がる炎と「達人王」の文字を見てリゾートホテルの客層が金を入れたいと思うのか。どこだったかなあ、あれ。

【作業内容】
・SRAMソケット化x2
・カスタム(HK-1000)交換

ナムコ 『ギャラクシアン』(C)の修理

起動しない『ギャラクシアン』のコピー基板です。写真だと見切れてますが、左下にG.G.Iと印刷されていますので、以前直した『ムーンエイリアン パートII』と同じ基板でしょう。

写真を取り損ねましたが、一瞬「BAD RAM 3」と表示されます。これが立ち上がらない原因でしょう。

ミッドウェイ版『ギャラクシアン』のTROUBLE SHOOTING LOGIC BOARDを見ると、このエラーは4Hと5Hの2101というSRAM不良が原因とあります。

外してチェックすると予想通り不良品でした。2101Aは手元になかったので、発注して一旦お開き。

2101Aを交換したところクロスハッチまで行く、上手くいくとゲーム画面が出るがすぐにリセットが掛かる…といった症状です。サブボードを触ると症状が変化するので、サブボードの接触不良ではないかと思われます。

ソケットを交換し、サブボードを取り付けても安定しませんでした。サブボードのことを考えるより、サブボードの要らない運用を調べていきます。

回路図を見ると7Hは2364、7Kは2332、7Lは2316/2716とあります。サブボードに使われているプログラムROMは16Kが5個なので、最初の4つを64Kにまとめて7Hに挿す、残りの1個を7Lに挿せば動くはずです。

2764用に吸ったROMを結合します。2364と2764の配列の違いを見ると、2764のA12(2)を7D(5)、A11(23)を7D(3)、/CE(20)を8E(12)へ脚を浮かせてジャンパ。VCCは(1)(28)(27)(26)をまとめれば大丈夫なようです。

こうなりました。

念のためZ80のソケットも交換しておきます。

予想通り無事に立ち上がりました。

立ち上がりはするものの、衝撃を与えるとたまに再起動します。これで納品する訳にもいかないですし、プログラムROMとCPUのソケットにフラックスを塗って再ハンダしたところ安定しました。

8時間付けっぱなしにしても問題なかったのでこれで修理完了とします。

【作業内容】
・2101A交換
・ソケット交換
・2516×4のプログラムROMを2764にまとめた

超翼戦騎エスティーク スコアアタック版

FAR OUT PLAYERを目指してエスティーク、熱くなれ!最後にはパイロットの草壁マリィちゃん(20)からキミへのメッセージが出るぞ!

本タイトルはスコアアタックに特化したバージョンであり、オリジナルの『超翼戦騎エスティーク』をベースとした準新作です。2026年1月に秋葉原Heyさまで先行稼働を行いました。移植版に収録される予定で、カートリッジについては現在未定です。

【 FEATURES 】
・クリア者向けのボーナスコンテンツ(難易度はHARD相当)
・稼ぎを煮詰めた1ステージのみを収録
・クリア時のスコアに応じてメッセージが変化
・ファイター形態時はショット速度が上昇
・まるいのが地形に埋まらなくなった
・分かりやすいラスタースクロールを試験的に実装

©2026 Cat Hui Trading LLC

第4回『超翼戦騎エスティーク』スコアアタックin秋葉原Hey結果発表

2026年1月21日から1月27日まで秋葉原Heyさまで開催された『超翼戦騎エスティーク』スコアアタック版フィールドテストへお越し頂きましてありがとうございました。

ハッシュタグ投稿分に加え、参考として野生のHey民による高スコア集計したので、以下にFAR OUT PLAYERSを表彰致します。右腕にギプスがある中でのこのスコアを出したNYOさんの根性は凄い。※集計ミスなどありましたら問い合わせフォームからご連絡ください。

順位スコアお名前(登録がなければスコアネーム)
参考574,400DUC
参考567,100HEY
1位562,830ベルガー
2位559,050NYO@KOF 腕骨折中マン🦾
参考544,810TAM
3位533,990MIN@秋葉原HEY初心者勢
参考529,940MNK
参考529,540HEY
参考518,280HEY
参考498,280HEY
参考469,730TUZ
参考428,170HEY
参考421,660HEY
参考420,170DGC
参考408,750HEY
参考401,920HEY
4位359,040のり
5位331,450でらさん
6位284,460運ぶ様に謳う
7位280,710MeiKazuki
8位262,850フクタケ@なおき賞作家
9位151,320GCCX公認ニセ課長2 タニン(ハク大好き)
10位123,450みやもと[DKR]
11位120,050Ucchii
12位80,440カルム(ぱえ)
13位74,490てすふ

また1/21(土)午後からは『エスティーク』作曲陣によるサイン会を1年ぶりに開催しました。今回は稼働タイトルも含めスィープさん…というより細江さんフェアでしたが、多くの方に喜んで頂けたようなので良かったんじゃないでしょうか。寒い中お越し頂いた皆様へお礼申し上げます。イベントレポートも出ました。

細江さんのサインが入った『ドラゴンスピリット』の復刻B1ポスター(協力:ナツゲーミュージアム)は2Fで飾られていました。ご来店の際には探してみてください。ゲームも実際に見てきた2026年1月31日現在は稼働中です。

イベントの新作グッズである『超翼戦騎エスティーク』スコアアタック版B2ポスターと『ハイパー・ユーフォリア』A2ポスターはそのままHeyさま4Fで売って頂ける運びとなりました。ご希望の方は4Fのカウンターへ行ってください。

コナミ 『沙羅曼蛇』の修理 (4枚目)

色がおかしい『沙羅曼蛇』の基板です。

立ち上げてみたところ、この前直した海外版と同じ色の化け方をしています。色に関するカスタム=007593が壊れると同じ壊れ方をするのでしょうか。

この前直した海外版は人に貸してるため入れ替えた検証はしてませんが、同時に直していた『沙羅曼蛇』と入れ替えたところ上ボードの故障までは確認しています。そのため第一容疑者であるカスタムを取り外して、68000用に買ったソケットを取り付けました。リプロ品を発注したので一旦お開き。

リプロ品を取り付けました。発注したところがアメリカ西海岸ので、1週間ちょっとで家まで届きました。

綺麗に映像が出ました。

この前1周しただけあって、今回は割とすんなり1周できました。たまに空中爆発みたいな死に方をしますが、多分こちらの見落としがあったんでしょう。

あとCPU横にある17Gの74LS244をオシロで触ったらリセットしたので、弱ってるのだろうと思い念のため交換しておきました。

【作業内容】
・007593のリプロ品取り付け
・74LS244交換

任天堂 『ドンキーコング』の修理 (3枚目)

定期的に見ている『ドンキーコング』の4枚基板です。最初に買ったものや、2枚目と比べると基板の状態が綺麗です。

ボリュームが一つ破損しており、もう一つは無くなってます。立て付けの悪い配置をしてますので、ここはしょうがないと思います。書いてて思い出しましたが、以前見た『マリオブラザーズ』は適当なボリュームが2個付いてました。

ボリュームを2個とも交換しました。何だかんだで結構な数を交換した気がします。

前に直した基板はハーネスを付けて貸したので、しょうがなく新規に作り直します。反転回路とアンプを組んで長さを整えて…とやると2時間半から3時間コース。今回はシールドケースを使わずにレスロックで組み上げました。スペーサーは15mm、ネジの長さは20mmと50mmと60mmがあれば組めるはず。

特に故障もなく起動しました。TMがなく権利表記に”NINTENDO OF AMERICA”と書かれていないので、一つ前のバージョンでしょう。25mをクリアしたら100mが始まったので北米版です。

一通りチェックして問題がなさそうなので、これで修理完了です。本当にボリューム破損以外何もなかったのでラッキーでした。

【作業内容】
・ボリューム交換x2
・ハーネス作成

任天堂 『パンチアウト!!』の修理

故障した初代『パンチアウト』の基板です。続編の『スーパーパンチアウト』は過去に修理しましたが、初代『パンチアウト』は初めての修理です。

起動時のタイトルロゴと相手ボクサーが2つに分かれています。

3枚で構成されている基板の内、CPUはプログラムとサウンド、VIDEOはプレイヤーと相手ボクサー、BAKは背景とテキスト類のはずです。

取り外して実験してみたところ、この2Rから4UまでのEPROMには相手ボクサーのデータが格納されていました。表示場所がおかしいということはアドレスに問題があると思われるので、回路図を元に上へ上へと遡っていきます。

4Lの74LS174(2)(5)の信号が浮いています。多分他の出力も浮いてたと思いますが、これ以上チェックしたところで意味が無いので無視しました。

悩むことは何もないのでさっさと交換します。

ちゃんとタイトルロゴと相手ボクサーが表示されるようになりました。

1周クリアまで確認しましたが、特に問題は見当たらなかったのでこれで修理完了とします。ピザ・パスタのクリンチはレバーを入れっぱなしで避けられたはずなのに、試していて上手くいかなかったのは基板のバージョン違いなのかどうなのだろうか。

あとこの基板は国内版なので「ガードだガード」「やったー新チャンピオン誕生」と日本語で喋ってくれます。最後になりますが、スペーサーが経年劣化しており、取り外すとバキバキに壊れたので新品に交換しました。

【作業内容】
・74LS174交換
・スペーサー交換

コナミ 『沙羅曼蛇』の修理 (3枚目)

画面の表示が崩れている『沙羅曼蛇』の基板です。何だかんだで前に2枚直し海外版も1枚直したので、これが4枚目の『沙羅曼蛇』です。

写真が上手く撮れなかったので分かりづらくてすみませんが、スコア部分とビックバイパー、オプション、レーザーの表示に問題が見られます。

先日直した海外版でも同様の症状が出ましたが、その時は下ボードDRAMの上にある74LS244を交換したら直りました。このボードは1個交換されていますが、もう一つが交換されていませんので、とりあえず交換してみます。

直ったようです。何か壊れやすい所な気がしますので、スプライトやテキスト類が化けたら交換してみてはいかがでしょうか。

暫く放置した上で1周クリアまでチェックして問題なかったので、これで修理完了でしょう。すぐに直って良かったです。

後日チェックしたら画面が青っぽくなっていました。本当に壊れやすい基板だなあ…。

暫く様子を見ていたら色が元に戻ったり、上下フリップしたりしていたので、接触が怪しいものだと判断されます。

こっち側のフラットケーブルを触ると変化しますので、ここの接触を改善するところからやってみましょう。

上下共に再ハンダしてみました。

フラットケーブルをグニグニ触っても変化がなかったので、これで大丈夫になったようです。

また1周したついでに1時間ほど通電したままでも異常が出ませんでした。今度こそ修理完了でしょう。ついでにスペーサー用のネジ(M3の40mm)が曲がってたから新品に交換して、熱を持つ68000にヒートシンクを付けました。

【作業内容】
・74LS244交換
・フラットケーブルの付け根の再ハンダ
・68000にヒートシンク取り付け