今回は『スペースインベーダーパートII』の修理です。インベーダーの移動音がしないということでお預かりしました。
こちらが基板の写真。「TAITO」のロゴが眩しい純正基板です。
インベーダー系基板は手元にないのでJAMMA変換ハーネスから作っていきます。
起動しました。コインを入れてスタートすると再起動するというトラブルに見舞われましたが、下ボードのROMの刺さりが甘かっただけでした。ROMを押し込むことで多少の衝撃を加えても問題なく遊べるようになりました。
説明書や回路図を元に、各ボリュームの対応図をまとめました。
今回は回路図を元にSTEPの信号を追いかけていきます。
26の556→27の7411→100Ω→100Ω→10kΩ→ボリュームとなっているので、オシロとオーディオプローブで566から順に見ていきます。
インベーダーの移動に合わせて波形も出ており、ボリュームの入力部分までごくわずかですが音声が来ていました。インベーダーの上ボードは左に回せば音が大きくなりますが、付け替えられているボリュームは逆だったのもハマりかけた一因です。
よく見るとボリュームは50kΩ(503)なのに交換されたものは10kΩ(103)になっています。外して同じ抵抗値のものを付けます。
同じ抵抗値のボリュームを付けました。これで左回しにすると音量が上がるようになりました。
正しい抵抗値のものにしましたが、引き続き他の効果音に比べると低めです。他の効果音の音量を下げてマスターボリュームを上げることでバランスの良い音量に調整しましたが、マスターボリュームをかなり上げても全体音量が低い気がします。
マスターボリュームのオペアンプであるLM3900Nがソケット化されていたので、試しに手元の新品と交換したところ音量が急激に大きくなりました。LM3900Nはソケット化した方がいいと言われている理由が少し分かった気がします。
【作業内容】
・プログラムROMの挿し直し
・ボリューム交換(10kΩ→50kΩ)
・LM3900N交換