コナミ 『タイムパイロット’84』 の修理

海外からジャンクと分かって輸入した『タイムパイロット’84』の基板です。上ボードは動作する、カスタムは無事、ゴミみたいな画面が出て止まるといった症状が書かれていました。早速立ち上げてみましょう。

立ち上げると確かに起動しません。ちょっとだけアニメーションがありますので、起動しようとしているけど何かが邪魔をしている感じでしょうか。

こういう時はCPUを疑うべきなので、6809のリセット信号(37)を見てみましょう。

リセット信号が上下に動いているのは異常事態です。この上下に動く波形を回路図から追っていきます。

IC12Gの6809(37)←(2)←13Hの74LS04(1)←(8)←13Gの74LS10(9)←(12)←13Hの74LS04(13)←(8)←14Hの74LS293と辿り着きました。

74LS29はR0(1)とR0(2)に波形が入っていないとカウント動作になります。つまりはリセットを繰り返しているのはR0(1)とR0(2)に波形が来ていないからとなるはずです。

信号を追いかけると、74LS293(12)(13)←(8)←8Gの74LS00(9)←(6)←15Jの74LS32(4)←MAFRと来ました。

MAFRと書かれている信号が浮いているのでほぼほぼコイツでしょう。

回路図を見ていくと3Aの74LS138の15から変な信号が出ていました。入力は来ており出力が浮いているので、このICが不良と見て間違いないはずです。

74LS138を交換したら起動しました。5面まで遊びましたが特に異常はなかったので、これで修理完了とします。

【作業内容】
・74LS138交換