カプコン 『1942』の修理 (2枚目)

「動作確認して壊れたら直しておいて欲しい」と言われた『1942』が届きました。『1942』はキャラが壊れているコピー基板テキスト類が出ない純正基板をそれぞれ1枚直したので気が少し楽です。

通電するとこちらの画面が出て立ち上がりません。メインCPUのZ80のRESET信号とWAIT信号を見てみましょう。

WAIT信号がどう見ても変です。回路図を見て怪しい信号を追いかけていくと
Z80(24)←D7の74LS00(11)←(12)←(3)←(2)←C7の74LS139(6)←(1)←L10の74LS138(9)←(1)(2)(3)←Z80(3)(4)(5)
とループしています。Z80(3)(4)(5)はA13,A14,A15とアドレスです。こうなると『ムーンエイリアン パートII』と同じくプログラムROMが悪い可能性が浮上します。

EPROMを吸い出してみるとSR_03がエラーを出しています。このROMは壊れているはずなので焼き直します。

無事に起動しましたがコイン入力が入りません。回路図を見るとA6の74LS367(14)が該当しますのでオシロで見てみましょう。

予想通り波形が浮いています。ご丁寧にソケット化されているので新品と交換しましょう。

コイン入力が効きました。2面クリアまで遊び、スプライトや背景、サウンドにも異常が無かったのでこれで修理完了でしょう。

【作業内容】
・27128焼き直し
・74LS367交換