任天堂 VS基板x3 の修理

起動しないという任天堂VS基板を3枚お預かりしたので直しました。

まずは1枚目、『VSスーパーマリオブラザーズ』です。

通電すると確かに立ち上がりません。VS基板のソケットは『沙羅曼蛇』の時と同じ片側ソケットなので、まずはソケットの接触を疑います。

ROMを刺し直したら立ち上がりましたが、根本的な解決になっていません。手間は掛かりますが、ROMソケットx6とPPU,CPUソケットを交換します。

ソケット全て平ピンのものに交換しました。

一発で起動したのでこれで問題解決、ヨシでしょう。

2枚目は『VSアイスクライマー』と『VSエキサイトバイク』です。『VSアイスクライマー』の方は既にソケットが交換されていました。

今まで使っていたハーネスは片側のみしか対応していなかったので、これを機に両画面分のJAMMA変換ハーネスを作成しました。

RGB反転回路と音声アンプを各2個使うという豪華な構成です。昔作った『スーパーパンチアウト』や2画面版『PlayChoice-10』に並ぶゴテゴテっぷりとなりました。

『VSエキサイトバイク』が立ち上がらないのも片側ソケットが原因だろうと判断し、刺し直した所無事に立ち上がりました。ハーネスも問題なく機能しています。

こちらもソケットを一通り交換しました。一発で立ち上がり、3面クリア後のボーナスステージまで遊んで問題がなかったのでこれで修理完了でしょう。

3枚目は『VSレッキングクルー』です。

こちらも絵が出なかったので、過去2枚の前例に倣いとりあえずソケットを交換します。

2P側を交換したら立ち上がりました。スタートボタンを押すと次の画面で止まるので、1P側との同期が取れずにフリーズといったところでしょうか。もう片方のソケット交換にも取りかかります。

28pinが12個、40pinが4個と大がかりな交換となりました。

1P側も立ち上がりました。2P側の様子も見てみましょう。

2P側も動いています。VS筐体で向かい合って遊ぶというゲームデザインなので、配置が1P側のマリオと対になっています。

取り外したソケットの山です。今回は特に考えることなく、ハーネスを作りソケットを交換しただけで動いたので良かったです。

【作業内容】
・ハーネス加工
・ソケット交換多数