
『クレイジークライマー』の純正基板です。ホコリだらけだったので豚毛の刷毛でざっくり掃除しました。

ゴチャっとした画面が出るだけで、起動はしていません。
こういう時はZ80の(6)CLK、(24)WAIT、(26)RESETをチェックするのですが、文字通りブラックボックスに入っています。オシロで直接Z80に触れられないので、回路図を元にそれぞれの信号に繋がっているICをチェックしましたが問題なし。
プログラムを動かしているSRAMは5Aと5BのMB8114NL(=2114)です。


2114のアドレス部分をチェックしていると(1)=AB6の信号が浮いています。正しいアドレス信号がSRAMに入ってないから起動していないのであろう、と予想できます。


5Cの74LS367(3)から2114に信号が行っていますが、手前の(2)の波形は正常に出ているので、 5Cの74LS367は壊れていると考えられます。

わざわざ外してチェックする必要もないので、今回はニッパーでICの脚を切り落とした上で交換しました。

無事に起動しましたが、声やSEという『クレイジークライマー』の大切な要素が全く再生されません。

回路図のサウンド部分を見ると、8PのLM3900に集約されているようです。LM3900は『スペースインベーダー』のサウンド部分でも使われている非常に壊れやすいICです。オーディオプローブで調べたところ、全く音声が出ていませんでした。

念のためソケット化した上で交換しました。

3面まで問題なく遊べたので、これで修理完了とします。ツインレバーのゲームなので、しっかり遊ぶには4方向で横並びになっていないと難しいですね。
【作業内容】
・74LS367交換
・LM3900交換
