東亜プラン 『スラップファイト』(JAMMA版) の修理

JAMMA版の『スラップファイト』です。基板が青ければコピー基板と教わりますが、例外対象として大体名前が出るのがこちらのJAMMA版『スラップファイト』です。あとは『ドラゴンパンチ』とかのダイナックス基板も青いですね。

テキスト面が全部右半分に寄っているという故障です。

遊んで見た限りだと背景とスプライトは問題なく動作しているようです。テキスト周りを見ていきましょう。

『ゲットスター』を直した時にこの基板構成は一通り見たので、この周辺がテキスト周りなのは分かっています。

既にソケット化されていたSRAMをチェックしたら異常なし、EPROMも異常がなかったので、その周辺のTTLでしょう。

裏面にはなかなかの修理痕、表面にもパターンに傷があったので、色々と過去にあったのでしょう。ICを外してまた取り付けた痕跡も多かったですが、いずれもハンダの温度が低かったのかちゃんと付いてませんでした。下ボードに関しては見かけたら再ハンダしています。

SRAM周辺のTTLを疑うのが順当かと思うので、SRAMと繋がっている4Jと6Jの74LS245をチェックします。このTTLはオシロで見ても分からないことが何度かあったので、外してICチェックを掛けます。

6Jの74LS245が故障していました。この故障ICを見つけるまでにかなりの時間を掛けていたので、見つけたときはなかなか嬉しいものがありました。外さないと分からないってことはやっぱり多いですね。

心なしか右側のゴミが減っている気がしますが、根本的な解決には至っていません。出る場所がおかしい、つまりはSRAMのアドレスを見るべきではないかと思い当たります。

SRAMにアドレスを入れているのは3F/3G/3Hの74LS157です。

3Hの74LS157を交換したところ、若干化けてはいますが明らかに改善されました。少し放置すると完全になりますが、最初の画面がおかしいのでまだどこか壊れているはずです。

ピギーバックで試してみたところ、3Fに被せてみたら症状がなくなりました。これは・・・と重いICを交換します。

直ったようです。何度か電源を入れ直しましたが、ウォーニングの画面も正常に出たので大丈夫でしょう。

横画面で遊べる範囲ですが、何度か遊んで異常が見当たらなかったので修理完了とします。こうやってまとめるとあっさりしてますが、実際には結構時間が掛かったので直って良かったです。

【作業内容】
・TTLの再ハンダ
・74LS245交換
・74LS157交換x2