ナムコ 『リブルラブル』の修理

立ち上がらない『リブルラブル』を預かってきました。この時代のナムコ基板はカスタムが多くて嫌だなあと思いますが見ていきましょう。

一緒に借りてきたハーネスは片方しかGNDが繋がっておらず、筐体とかだと入力が効かないとかそういう問題が発生する可能性があります。

これでGNDは左右に行ったので大丈夫でしょう。

立ち上げると絵は出るけど立ち上がるまで行っていないという状況です。メインCPU(6809)かサブCPU(68000)のどっちかが悪いと思うので、オシロで波形を見ていきます。

68000側の波形が浮いているので、周辺を見てみることにします。

7DのCUS34の脚がボロボロな上に取れていました。まあここでしょう。

ヤスリで脚を綺麗にした上で、取れた部分を繋げて戻したら立ち上がりました・・・がスプライトの表示がおかしいです。

10Mから10RのDRAM(4416)に触れると少し動きがあるので、取り外してみるとエラーが出ました。ただ脚がボロボロだった為であり、ヤスリで磨いたらエラーがなくなりました。

DRAMを押すと症状が出たり出なかったりするので、接触であることは特定しました。ただ脚がボロボロということもあり、どこもかしこも疑わしいといった状況です。

変化のあった10P、キャラデータのある9Tのソケットを交換するも変化なし。

押すと手応えが大きかったのはPROMのLR1-1から1-3です。脚がボロボロでソケットはガバガバだったので、ヤスリがけとソケット交換をしていきますが変化なし。

絵に関するところで怪しいとなるのはその隣の2148しかない、ということで再ハンダしてみます。

多分ここが正解だったのでしょう。衝撃を割と与えてもキャラ化けが起きなくなりました。

適当に遊んでも問題が出なかったのでこれで修理完了とします。何か音が変なのはサウンド部分のカスタムがリプロだからだと思う。

【作業内容】
・ハーネスにGND追加
・CUS34の脚補修
・DRAMとPROMの脚清掃
・ソケット交換x5
・2148再ハンダx2