テーブル筐体 (SEGA T-13)の整備

ジャンクのテーブル筐体を入手したので整備までの過程を記していきます。入手したのは1983年の『スタージャッカー』と同時にリリースされたT-13で、セガのシステム1やこの時代のアルファ電子タイトルを動かすにはピッタリな筐体です。引き取りから搬入まで手伝って頂いた知人には感謝。

筐体に張り付いていたステッカーによると1985年に製造されたようです。

購入時に把握しているのは以下でした。
・モニターは未チェック
・天板のカギは破壊済
・パネル欠品
・スピーカー欠品

電源を見るとテーカン製だったので、捨てて新品に交換しました。

+5Vの調整がやりづらいだけでなくACの線も短かったので、ACの線を延長して電源を平置きにしました。

付いているハーネスを見るとGNDの位置が変に見えますので、このハーネスは使わない方向で進めます。

動作している別のT-13のJAMMAハーネスを使って動作確認します。

無事に映像が出ました。モニターが死んでなくて良かったです。

スピーカーがなかったので同型のものを取り付けました。ちょうど線が2本出ていたので調べてみたところ予想通りSP+と-だったので接続します。

入手時に入っていた木の板は無理矢理入れられていたので、寸法を測り直したものをホームセンターで購入して入れました。寸法は403mm x 300mmでしたので、板がなくて困ってる人は参考にしてください。

36pinコネクタの配線図は調べた限り以下なので参考までにアップしておきます。

上記の配線図を使いJAMMAハーネスを作成しました。

動作は問題ありませんでした。映像、音、テストスイッチ、サービススイッチ、1P/2PスタートがOKです。コインシューターは反応が悪いので交換をする予定です。

1P STARTの効きが悪かったので、ガワを分解清掃してマイクロスイッチのみを新品に交換しました。

ついでに2P側も清掃してマイクロスイッチを新品にしました。スマイリーの褪せ具合に年期を感じます。

この先の予定は以下です。
・カギの交換、取付
・コインシューター交換
・パネル取付
・2P側への鉄板取り付け

芝商事でカギを4個と730A/Bを注文したので交換していきます。

新品に交換しただけあり100円玉がすんなり入っていきます。天板のカギは跡形もありませんでしたが、ベロが手元にあったので2個共取り付けました。

現物を元に背面の鉄板を作って貰いました。お値段は5k+送料と全然納得のいく金額です。購入したのは鉄板市場というサイトです。

背面に付けてみましたが中々いいんじゃないでしょうか。もう1台の背面パネルが無いT-13にも付けておいたのでこれで安心です。

パネルも入手したので、筐体の中に入っている9pinコネクタを生かす方向で配線します。調べた限りはこの配置ですが、GNDの場所も含めちゃんと各自テスターで調べてください。

レバーとボタンを新品で買ってきたので組み込みました。

インスト類を入れて完成です。上に荷物を置く可能性が高いので薄手のビニールシートを切って敷いています。ビニールシートに空気が入るのが少し気になりますが、ゲームは遊べるのでこのまま使っていきます。

同じアルファ電子の『スパークシックス』と向かい合わせで稼動させてみました。アルファブルーがブラウン管で煌々と輝いています。