アルファ電子 『ジャンピューター』 の修理

ROMシールがアルファ電子のものに見えたので、ジャンクの『ジャンピューター』を購入しました。AD-81-00と書かれている型番は”A”lpha”D”enshiの”81″年の基板と見えますが真実はいかほどに。

基板に「1人用スタートしない」とマジックで書かれています。

画面端に「サンリツ キ゛ケン」と出るので純正と思って間違いないでしょう。そしてマジックで基板に直接書かれている通り1Pスタートが効きません。

入力信号を見ている74LS368の波形を見ると8G(12)のみLOWになっていました。スタートボタンを押すと波形は上下に動くので、その先からここまでの間で何かがおかしいのではないかと思います。

MR1の集合抵抗の値を図ると1つだけ2.2kΩではないので取り外します。手元になかったので発注してひとまずは保留としました。

デモ画面で放置しているとリセットが掛かったり画面が化けてフリーズしたりしていました。大量に直付けされているDRAMを1つ1つ外すよりも楽なので、ソケットに付いているEPROMからチェックしてみましょう。

手元の純正基板のROMと比べると1,2,8,9が少しだけ異なりました。

多分これが原因なはずなのでこの4つを焼き直してみました。

しばらくデモを付けっぱなしにしてもフリーズしなかったのでこの問題は解決したと思います。あとは入力不良のみです。基板が汚かったのでママレモンで洗ってパーツの到着を待ちましょう。

新品の集合抵抗を付けましたが症状は変わりませんでした。そうなると先程の74LS368不良以外考えにくいです。この前修理した『パロディウスだ!』の入力不良と全く同じパターンです。

74LS368の交換で直りました。色々と回り道をしましたが直ったのでヨシとします。

【作業内容】
・基板洗浄
・ROM焼き直し
・2.2kΩの集合抵抗交換(不要の可能性もあり)
・74LS368交換