カプコン 『1942』 の修理

純正未チェックの『1942』を入手しました。かなり基板が綺麗なので嬉しい買い物です。

コピー基板でもCAPCOMの印字がされていますので、PSG音源に「No.xxxxx CAPCOM」とシールがある、ROMシールは黄色い丸にSRと印刷という所から判断されるのが良いかと思います。海外版や後期ロット(?)は従来のカプコン銀シールです。早速通電してみましょう。

タイトルロゴやスコアなどのテキストが出ません。前に見たコピー基板では該当EPROMの波形チェック→接触不良発見という流れだったので、過去の成功に倣い今回も該当EPROM(F2,SR_02)から見てみましょう。

EPROMの3(A7),4(A6),5(A5),6(A4)がHIGH固定になっています。これが故障の要因なのは間違いないので、どのICが原因でこの波形を出しているのか遡っていきましょう。

EPROMの(3)はC2の74LS273(6)に行き、入力の(7)を見ると波形が浮いています。浮いた波形からHIGH固定を出力しているので、このICは動作していると判断。一つ上のC3の74L273をチェックします。

入力の信号は来ているのに、出力が浮いた波形になっているので、C3の74LS273の故障は確定です。取り外してチェックする必要もないのでニッパーで切って取り外します。

取り外してソケット化+新品の74LS273に交換しました。今回は84年製の富士通製でした。

テキスト類が表示されています。2面クリアまで確認しましたが問題なかったので、これで修理完了でしょう。

【作業内容】
・74LS273交換