アルファ電子 『スカイソルジャー』の修理

ROMシールがSNKではなくアルファ電子という珍しい『スカイソルジャー』の基板を輸入しました。写真右下にループレバー用の13pinコネクタが残っているので、『バトルフィールド』から改造したのでしょうか。ちなみに基板は『バトルフィールド』と同じですので修理に興味があればどうぞ。

カスタムはALPHA-8713でした。使われているのがALPHA-8511だったと思いますが、きっと互換があるのでしょう。

立ち上げると自機の横に線が出ます。

スプライトのSRAMがメーカーから速度までバラバラです。

動作品を見ると120nsだったこととメーカーがバラバラなのが気になるので、手元にあった100nsの6226を取り付けました。ただ特に変わりません。何らかのTTLでしょう。

電圧が4.91Vだったので試しに5.00Vにすると自機の横線が消えました。ただ動作品は4.91Vでちらつかないので、何らかの問題があることには変わりがありません。

動作品と見比べていると3Jの74LS157(5)(8)の間に100pFのセラミックコンデンサがありません。外された後もないので、製造不良と考えていいのかと思います。

セラコンを取り付けました。

4.91Vにしてもキャラ化けが発生しないのでこの問題は解決したとみて良いでしょう。

触っていると画面が化けたのでソケットに問題があると判断し、スプライトとBGのソケットを一通り再ハンダしました。ある程度衝撃を与えても変化がないのでOKとしました。

『スカイソルジャー』はDIP1-4のOFF/ONで日本語/英語、1-5がSNK/ROMSTARの切り替えです。基板1枚で全リージョンが押さえられるというコレクターにも優しい基板です。

いつも通りママレモンで洗浄し、乾かしてみたところ音が出なくなりました。洗う前は動いていたので、何らかの衝撃による故障と考えられます。

L78M05CVの足が1本取れています。他の2本も無理矢理付けられていて驚きます。

無理矢理ハンダとクリップで繋いでみると音が出たので、この故障で間違いないでしょう。手元になかったのでマウザーで注文していったんお開き。

マウザーから新品が届きましたので取り付けます。

無事に音も出たのでこれで修理完了とします。tested workingとありましたが、かろうじて動いてたといった感じなのがやっぱりeBay。

【作業内容】
・基板洗浄
・3Jの74LS157(5)(8)の間にセラコン(100pF)取付
・スプライト用SRAMを揃える(しないでも問題はなさそう)
・スプライトとBG用SRAMのソケット再ハンダ
・L78M05CV交換